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国際卓越研究大学 経済史のキーワード
![]() 理論と方法
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Keywords 経済史学 Study of Economic History経済史学の教育は19世紀ヨーロッパの大学で始まりました。どの経済学部にも「経済史」という科目があるのは、経済学もまた、西洋の歴史的文脈に沿って発達した学問だからです。個人(ミクロ)と国家(マクロ)の存在を前提に学ぶ経済学に親しみを覚えるのも、実は、近代経済の価値が、消費革命、財政革命、市場革命をきっかけに伸びる欧米経済の歴史とそれを暗黙に認める歴史観に支えられているからです。続きを読む 2025.11.09 制度史 Institutional History 企業や役所に限らず、部活やサークルでも、組織内ではルールづくりに長い時間と労力を費やすことになります。組織運営にトラブルは付きものですから、その都度、新たなルールがつくられ、その数は自ずと増えていきます。取引の量と種類が増加し、経済の中身も複雑になると、組織とルールの数は益々増加していきます。ところが、ルールと自由は、本来、両立しないので、その数が増えればいつの間にか取引の自由は制約されることになりかねません。実は、その想定を見事に覆してみせたところに、西洋経済史の面白さがあるのです。 歴史人口学 Historical Demography軍備、食料供給、税収にかかわる総人口の変化は、いかなる政府にとっても重要な関心事項です。西欧では19世紀始めに人口センサスが導入されますが、それ以前の総人口を長期にわたり把握できる正確なデータは残されていません。しかし、断片的な証拠からでも信頼できる人口史を描けることがわかってきました。その効果は、中世から近現代に至る長期の経済動向をより正確に把握できるようになる点に表れます。今では産業革命が特定の地域に起こった理由もわかるようになりました。 続きを読む 2025.03.13 女性史 Women's History 今後、女性史は、経済について学ぶ者にとって重要なアプローチの一つになることが予想されます。なぜなら、経済学部において男性の割合が圧倒的に高い理由は、未だによくわからないからです。研究と教育とではマーケットは異なるものの、合理的かつ客観的であるべき学問の世界に男女による差が生じるのはなぜか。経済と社会との関係について理解を深める上で重要な課題設定になりそうです。
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