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はじめに 法と司法 ** 専門職の資格化 ** 新興のエリート層 ** |
はじめに高度な専門性を要する仕事は、いつの時代にも存在します。また、あらゆる職業には何らかの専門性が備わっているとも言えるでしょう。専門職の歴史を紐解くにあたっては、まず「専門職とは何か」という定義、そして「なぜ特定の時代に専門職が重視されるようになるのか」という背景を考察する必要があります。 ヨーロッパでは、近世に専門職の役割が重視されるようになります (Stone: 1966)。国家形成に合わせて起こった法と司法、税制、軍制の改革の影響が大きかったと考えられます。その影響により、情報管理の重要性が高まっていたからです (Higgs: 2004)。公式文書の作成は、教会委員会会計簿から国王裁判所の裁判記録に至るまで、あらゆる組織に欠かせない業務となりました。 労働意欲と消費パターン ところで、17〜18世紀のヨーロッパでは、消費財の購入を目当てに余暇よりも仕事を優先する人々が目立ち始めたとされています。家計収入を極大化するためです(勤勉革命)。一方、専門的職業人の例で強調されたのは、専門職に相応しい働き方と消費のスタイルでした。勤勉さや旺盛な消費意欲の面で専門的職業人と賃金労働者を比べてみると大差はないものの、仕事の意味や消費の目的の面では、大きな違いがあったと考えられるのです 【参考 中間層】。 参考文献
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