はじめに
経済史学において都市と農村とを区別するのには、理由があります。都市と農村の間の法や慣習が異なるのは当然ですが、どちらの生活圏で営まれる経済活動が活発になるかによって、各国間の経済成長の質とスピードに大きな違いが生まれることがわかっているからです。
例えば、西洋経済史の研究では、封建制の影響が色濃く残る農村の経済と、その影響から解放された都市経済との対比に注目が集まりました。技術革新や流通機能の面では都市経済が有利であったのに対し、人件費や資源へのアクセスの面では、農村の方が有利になる場合もありました。
農村工業の歴史が注目されるのは、その展開に、近世イギリスにおける経済成長の要因を探るためのヒントを見出すことができるからです。
【参照】 問屋制度 プロト工業化
参考文献
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