センター長挨拶

石垣 司 経済学研究科教授

照井伸彦教授、松田安昌教授の後を継ぎ三代目のセンター長に就任しました。

今から約15年前にビッグデータという用語が誕生し、時を同じくして世界的に統計学の一大ブームが起きました。その間、DX(デジタルトランスフォーメーション)やデータ駆動型経営に代表されるように、データ活用が社会・経済問題の解決に資するという考え方も学術界・産業界に急速に浸透してきました。そして現在では、ビッグデータを源泉とする大規模言語モデルなどの生成AIが我々の社会・経済・生活へ与える影響が功罪ともに語られ、人類の歴史に足跡を残すまでになっています。

そのデータをめぐる時代の奔流の中にありながら、我が国ではビッグデータ・AIの利活用がサービス・イノベーションにつながりにくいという弱みが問題とされています。また、AIの研究開発自体も他国の後塵を拝しています。ビッグデータ・AIの有効活用による生産性向上やサービス・イノベーションの創出は我が国の持続的成長ならびに安全で安心な生活を支える一つの基盤として必須の存在であると確信しています。

サービス・データ科学研究センターでは、データ科学と経済経営の理論を融合しながら大量・多様・複雑なデータを解析する手法を開発し、社会・経済・経営に関する現代的諸問題の解決に資する研究を行います。経済学・経営学分野のデータ科学の拠点として、産業界との積極的な共同研究、シンポジウム開催による研究成果の発信、経済学・経営学でのAI for Scienceの推進を行っていきます。