工業経済学演習(経済学部・2000年度)ゼミナール案内(経済学部発行)原稿


掲載日:1999101

 

1 演習名

工業経済学(川端)演習

2 テーマ

日本社会と企業

3 テキスト

まず、現代経済入門として金子勝『セーフティーネットの政治経済学』(ちくま新書)を読み、その後、日本企業論、日本社会論の文献から選ぶ。施設見学に際しては、当該産業・企業に関するテキスト・資料を用いる。

4 趣旨

戦後日本社会を構成するの様々な制度のなかで、企業システムが果たす役割はとりわけ大きなものがあった。企業統治、競争関係、雇用関係が大きく変貌しつつあるいま、日本の企業システムが築いたものや犠牲にしたものは何であったのかを、改めて考えたい。また、ゼミ生が自律的に思考し、研究できるようにサポートしていきたい。

5 募集人員

9名以内。

6 参加条件

@無断欠席を絶対にしないこと。A施設見学に参加すること。Bゼミに入ってからでもよいが、電子メールの送受信、ホームページの閲覧と操作、ワープロと表計算ソフトの活用は、必要最小限のスキルとして身につけること。C「企業論」の講義も受講すること。

7 選考方法

希望者が多い場合のみ、面接をおこなう。

8 運営方針

@テキストの輪読。レポーターが報告し、コメンターがコメントし、全員で議論する。A施設見学を軸とした企業・産業研究。各自がテーマを持って調査研究を進め、年度末に見学記録・研究報告集を発行する。見学は、宮城学院女子大学黒滝ゼミナール、工業経済研究会、大学院のゼミと合同企画の予定。

9 担当教官の主要な業績

坂本清編著『日本企業の生産システム』(中央経済社)、明石芳彦・植田浩史編『日本企業の研究開発システム』(東京大学出版会)、金田重喜編著『苦悩するアメリカの産業』(創風社)に、鉄鋼業のリストラクチャリングに関する論文を執筆。その他、自動車、鉄鋼、パソコン、ゲーム機などの工場調査報告が若干。

10 春休みに読むべき本

@戦後日本の社会と経済に関する本を一冊以上読むこと。例えば、『日本近現代史4戦後改革と現代社会の形成』(岩波書店)、『講座 現代日本』(大月書店)4冊のうちどれか、渡辺治編『現代日本社会論』(旬報社)など。難しいという人には、橋本寿朗ほか『現代日本経済』(有斐閣)、宮本憲一『経済大国』(小学館)、吉川洋『高度成長』(読売新聞社)、野村正實『雇用不安』(岩波新書)などをすすめる。A「日産自動車・NKK ―1998年度工場見学・企業研究報告集―」(ゼミ誌。参加決定者に配布する)

11 「ゼミ見学」の可否

歓迎する。ただし、11月は開催日や場所が変更されることがある。事前にホームページで確認するか、電子メールで問い合わせること。ここをクリック

12 新3年生に対してひとこと

予習、討論、レポート作成はかなりハードであることを覚悟されたし。

13 その他

電子メールとFAXによる問い合わせは随時受け付ける。電話は原則として不可。電話で予約して研究室に来るのはOK。私の研究や担当講義、昨年度までのゼミの内容などはホームページを参照。E-mail: kawabata@econ.tohoku.ac.jp Tel&Fax 022-217-6279 http://www.econ.tohoku.ac.jp/~kawabata/index.htm


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