1999年度経済書講読 受講者アンケート


更新日:2000412

 

 1999年度の経済書講読クラスの最終日(2000126日)に実施した受講者アンケートの結果発表とコメントである。このページでは回答結果を記し、コメントは別ページにまとめる。

回答数:28

 

 以下、アンケート用紙に記された文言と選択肢を再掲し、選択人数を記します。自由記述蘭への記述は原則として漢字かなづかいを含めてそのまま転記しましたが、句読点だけは、省略されている場合があまりにも多かったので、私の判断で補いました。

もしも誤りがありましたらご連絡ください。

 

<アンケート説明文>

 このアンケートは、受講者の意見をもとにして、私が経済書講読や外書講読の授業を改善するためにおこなわれます。学部で統一的におこなわれるアンケートではありません。回答の集計と検討の結果はホームページで報告します。回答内容は成績に影響しません。このことを保証するために、匿名回答とします。ただし、ホームページ上で、回答内容を引用することがあるので、ご了解ください。

1 テキストの内容を理解できましたか。

A.ほとんど理解できた

6

B.どちらかといえば理解できた

21

C.どちらかといえば理解できなかった

1

D.ほとんど理解できなかった

0

E.その他

0

 補足説明があれば以下に記入してください。

 内容は興味深くてよかった。

 自分の担当の所の理解は進んだが、他の所は内容を捉えるのがつらかった。

 

2 教官の説明を理解できましたか

A.ほとんど理解できた

12

B.どちらかといえば理解できた

16

C.どちらかといえば理解できなかった

0

D.ほとんど理解できなかった

0

E.その他

0

 補足説明があれば以下に記入してください

 年配の教官にありがちな字が読めない、声が聞きとれないといった事態がなく、説明も的確だったと思う。

 先生の説明を聞くまでテキストの内容の大筋がつかめないことが多々あった。難しかった。(テキストが)

3 クラスを通しておこなわれた各種連絡について、要望があれば書いてください

※経和会や東北大学経済学会の行事、学生生活協議会の広報、ゼミ選択、大学院コース案内、奨学金関係などの連絡を念頭においています

 「対寮連」関係のプリントは、例え配布者側が「取捨選択」(恣意的な判断)という意図で配っていたとしても、学生側に「一意的な意味の強要」という可能性を受けとる可能性が残っている限り、一つの統制の危険は否めない。やめた方がいい。

 学生協ニュースの配布は非常に好ましいことである。これを通して多くの学生は学内にはびこる共産勢力の違法性と彼らの言い分が根本的に誤っていることを理解できる。滅共に向けて全学が一致団結するための極めて重要な礎となるはずだ。

 寮問題のプリントが多すぎるのでいらない。各種連絡を授業の前に行なうのは授業と連絡事項を別々に割り切って考えることができてよかった。

 連絡のやり方は大変丁寧でした。説明も大変分かりやすく適切でした。アドバイスも大変参考になりました。

 よく連絡して下さいましたので、要望はありません。ただ奨学金に関する連絡で一度、関係のない連絡をされたのでご注意下さい。

 寮関係の問題が大学側にかたよりすぎという気がした。もうちょっと公正中立を……。

 生協の割戻しが復活したことを連絡してもらったので、とても助かりました。

 自治会と大学の間の争いの様子や、それに対する先生の意見がきけて興味深かった。もっとやってくれてもよかったと思う。

 大概良好だったと思う。

 よかったと思う。

 (「特になし」という趣旨の回答のみ、記載を省略しました)

 

4 この授業の内容やスタイルについて、よかった点、よくなかった点、改善提案、感想などがあれば自由に書いてください

 もう少し、一つのテーマに関して、一人一人が意見を述べて議論するようなかたちを取りいれてもよかったと思う。

 もっとディベートやりたかった。

 本を訳すだけでなく、その内容をくわしく、それぞれ調べたりしてきて発表するという形式だったが、様々な用語から、いろいろな内容の政策、出来事がどのように起こったりしたかを知ることができたことがとても良かったと思う。そんなに悪いという問題はなかった。

 この授業を受けて、社会主義経済から資本主義経済に移行するには、様々なジレンマや問題があることがわかりました。また、それらについて詳しく皆で話し合ってよく理解できました。この授業スタイルは、このままで良いと思いますが、英語の訳が厳しく、それで時間がかかってしまって進まなかったので、もっと専門的な日本語の論文を詳しくやってもいいと思う。

 授業スタイルはよかった。レポートに対し疑問点をぶつけ、討議していくことで、経済に対する理解がより深まると同時に関心も高まっていくのではないかと思う。

 授業のスタイルは大変満足できるものだった。英語の授業になっている時もあったが、ある程度はしかたないと思う。ただこれは授業が悪いのではないが、学生が作ってくる訳文が読むに耐えかねるもおのが多かった。とりあえず日本語になってない。

 英語の日本語訳ではなく、内容理解に重点が置かれた点、個人単位ではなく、グループ単位なので負担が大きくなかったことが良かった。質問のあった点を調べる時間が1週間あったことが良かった。

 用語の解説が丁寧だったので、今まで受けてきた転換や専門よりもためになった。出席重視で、しかもレポートというのが非常に良かった。でも、机を6こ向かい合わせると、

 

斜線(ここではカゲ)部分の人は横や後ろを見続けなければいけないので首が疲れてしまうと思う。

 理解できない所を重点的に拡張的に授業を進めてくれたので、理解できない所を深く理解することができたと思う。

 特に転換や基礎専門に多いのですが、とにかく黒板にたくさんのことが書かれていてこちらはそれを書くのに手がいっぱいでその後の説明をほとんど聞くことができないことがかなりあります。私は字を書くのが特に遅いので説明はもちろん、ノートを書きとれないこともしばしばあります。経済書講読に近いスタイルをとっている英語演習も訳を書くばかりで内容にはまったく触れないことが多いです。この講義では内容が経済的なのでやや理解がしにくいものでしたが、英文の翻訳は分業にしてくれたので、その分内容に力をいれることができました。授業中も内容に関する説明等がほとんどで板書もあまりなかったので説明を聞くことに集中できたと思います。

 各班が報告したレジメや発表は大変勉強になることが多かった。"セーフティーネット""コースの定理""排出権取引""シカゴ学派""自己責任"というような雑誌や新聞でにぎわう言葉を扱ったことは、大変有意義なものだった。"セーフティーネット"のその1つの言葉の意義を様々な角度から捉える事で、経済政策や法とか制度とか組織とか様々な社会的概念を意識するようになった。
 この授業で再認識させられたことは、一つの社会問題を考える時に、単純に一面的に捉え、性急に結論を出すのではなく、幅広くその現象をながめ、試行錯誤の中から結論を導き出さねばならないことである。我々は物事をあまりに性急に、単楽的に判断するが、特に"経済学"という学問を考える上では、幅広く物事を考えることへの重要性を学んだ。
 授業のスタイルは大変良かった。ただ討論とか意見の交換をもっと積極的にやりたかった。
 経済書講読は34年のゼミの補完的役割、サブゼミとかインゼミとかにしたほうがいいかもしれない。

 報告の係がまわってくるのが年に12回だった分、まわってきたときに、しっかり取り組めたのでよかった。内容的にはテキストが経済学の基本的な部分のかなりの部分を網羅していたと思うのでよかったが、英文がむずかしかったような気もする。そのため、英文の解釈が不十分になりがちだったような気がする。改善した方がよいと思った点は、もう少し討論が活発になるようにした方がよいのではないかということである。

 正直「楽」ではあったけれど、英文の訳などに時間を割かず内容の理解に集中できたので良かったと思う。ただグループごとにまとまると黒板の方向に背を向けている人は板書しづらいと思う。

 ・調べる、レジュメを作成する、ということにある程度慣れることができた。
 ・ほとんど英語を訳するだけという経済書講読の授業もあるそうだが、個人的にはそうでなくて良かったと思う。
 ・議論するということは非常に難しいことであると痛感した。

 一般的な経済書のような受け身スタイルではなく、ゼミのように自己自身で調べて知識を深めるという点で評価できる内容でした。また、グループ内で友人をつくることができ、その結果人脈が広がるというメリットを享受できました。最後に、PCに詳しい先生でしたので、こちらもE-mailを使うなりして、現実的な対応が可能でした。ありがとうございました。

 とりあえず、ゼミ形式であったので、来年から先のことが、はやくなれやすくてよかった。しかし、大人数のゼミというのは、なかなかあたらないので、経済学の勉強としては、中途半端でしょう。まあ、しょうがないけど。(楽でよかったけど)これは長所をいいかえた短所だし、試験的なものとしては、かなり、よいものであったと思う。かなりためになったし、これから先のやくに立つと思う。ちょっと改善してほしかったのは、今求められてるのが英訳のことなのか、内容なのか、どちらでもいいのかがよくわからなかった。そこは直して欲しいと思います。1年間ありがとうございました。

 班単位で調べて学習する点について。
 自分の班では殆ど全くといっていいほど、班内でのコミュニケーションはなかった。それぞれが訳を分担して、論点についても訳してきた文章の中に含まれているものを、その人が調べてくるという形で、班内で助けあうといったようなことはなかった。
 それは自分の班の話しで、他の班がどうだったかはよくわからない。見た感じではあまり変わらないとは思うけれども。
 しかし、実態はこのような感じでも、システムとしては悪くなかったと思う。班単位のシステムがわるいというよりは、学生のやる気や知識の有無の方がずっと問題に自分には思える。
 授業内容に関しては、自分は川端助教授の話し以外は全く聞いていなかったと言っていいと思う。生徒達が発表する意見は、あまり自分に関係あることとして興味をもってうけとめられなかった。自分の意見もしっかり発表できなかったと思うし、それは知識の不足ということもあるのでしょうがないとは思うが。
 急いで欠いたのでまとまりを欠いているけれども、悪い点はなかったと思う。個人的には川端助教授の説明の時間がもっとあれば良かった。

 このテキストの英文は難しかったけれど、そのために時間をかけて勉強したので、より理解が深まりました。

 他の班が担当になっている時に、あまりやることがない。

 広い分野にわたり、「広く浅く」学べたという点で大変よかったと思う。

 毎回、各班に何らかの課題を課して、それぞれが積極的に考えていくような授業の進め方は、とてもよかったと思う。

 (「特になし」という趣旨の回答のみ、記載を省略しました)

 自分のところにいつ回ってくるのかがはっきりしているので、発表のための準備がしやすかった。ただ、自分の班に関係ない授業が暇だったので、報告班が、各班の質問に対する解答を行う時間に、全員で討論する等があってもよかったと思う。
 テキストの内容が、経済全般にわたっていたので、いろいろなことが学べてよかった。質問に対する解答を、自分でいろいろと調べて発表することは、自分の理解度も高まり良かった。

 良いスタイルだと思った。

 来年のゼミに向けてこのような形式をとるのは、準備になってよいと思う。が、経済書講読という授業自体の存在意義がよくわからない。この授業では英語よりもその内容に重点を置いていたために、経済について学んでいるという実感をもつことができたが、他クラスでは英語の授業とあまり大差がないという話をきいたことがあり、その辺りをもう少し考えるべきだと思う。

 質問、担当と分かれていて、ひまな日が少なかったのでよかった。テキスト以外の内容のことも調べられたのでためになった。とてもよい授業だと思った。

 一つのことにかたよらないで、色々な経済に関する事象が学べました。

 訳の疑問点と内容についての論点の質問が混同されていることが多かったと思う。(訳の質問のときに他の人に内容のことを質問されてしまい、論点提出のとき質問が思い浮かばないことが多かった。)
 テキストの内容はしっかりとは把握することはできなかったが、先生の説明から得た知識は大いに役に立ちそうだ。

 自分の番の時は、たいへんだったが終ってみると充実感があったし、質問に対する返答のため資料を調べたりしたことが自分のためになったと思う。
 自分の番以外のときは楽でよかったが、眠くなってしまったことも多々あった。

 

ありがとうございました


1999授業・ゼミ情報へ


Ka-Bataホームページへ


経済学研究科ホームページへ