当研究室を志望する方へ

当研究室を志望する方からの問い合わせ内容をまとめました。当研究室を志望される方はご一読ください。

  • 研究活動のために一番大切なのは「研究を楽しむことができる」という能力です
  • 「自立」して「自律的」に「自主的」に楽しみながら研究を推進できる方を歓迎します
  • 研究テーマはデータ分析全般です。データ分析に関することで研究意義があれば対象はなんでも構いません
  • 修了生の修士論文・博士論文の題目はこちらを参照してください

当研究室の博士後期課程(博士課程)の大学院生を志望する方へ

  • 当研究室での受け入れの判断材料は研究計画書がほぼ全てです(※大学院への入学基準ではありませんので要注意)。広い意味でのビジネス、データサイエンスを対象とした博士論文を標準年限3年間で書き上げることができる可能性について、研究計画書の記述内容を基に判断します。具体的には、研究テーマと当研究室との整合性、記述の論理性、研究の意義と実現可能性の点で評価します
  • 在学中の査読付き論文誌、または、複数の査読付き国際会議への論文掲載を必須として研究を推進します

当研究室の博士前期課程(修士課程)の大学院生を志望する方へ

  • どのような研究テーマを希望しているのかを、文献やインターネットメディア情報の表面的理解のみではなく、自分自身の言葉で説明できるようにしてください。自分自身の言葉とは、自身が話している言葉の意味・内容を自身で理解できている状態を指します
  • 大学院入学試験を一般選抜で受験する際には「数理統計」と「経済経営数学」を選択してください
  • 在学中の査読付き論文誌、または、査読付き国際会議への論文掲載を目指して研究を推進します

大学院生志望者への教員からの最低限のお願い

  • 勉強と研究の違いを認識してください。両者は根本的に異なる活動です。学位(修士・博士)は勉強の成果ではなく研究の成果に対して与えられます。また、勉強をしなければ何を研究すべきかが分かりません
  • 教員による指導と指示の違いを認識してください。良い指導が出来るように努めますが、私が考える良い指導の中には逐一の具体的指示は含まれません
  • 勉強や研究は興味に従って無目的に行うことをお勧めします。一方、論文作成は論文を完成させるという目的に向かって合目的的な行動をしましょう

歓迎できる方・できない方

当研究室では多様な学術的背景をもつ方を歓迎します。現在まで、経済学・経営学はもちろんですが、工学、情報学、統計学などの学部を卒業した方も当研究室に所属して大学院を修了しています。

しかしながら、学術的背景とは別に、下記に一つでも該当する方は当研究室とは合わないと断言できます

  • 「何を研究したいのか分かりません。言われたことは何でもやりますので研究テーマを決めてください」
    • 貴方が何をしたいのかの答えを私は持っていません。私ができることは貴方がしたいことを実現するためのサポートです。その上で、学位取得のための研究テーマは貴方の意思に基づいて貴方の興味と意向に従って私や研究室メンバーと一緒に具体化していきましょう。
  • 「今まで大学数学の勉強をしたことはないですが、大学院では頑張って勉強したいです!」
    • 絶対に不可能とは言えませんが、主観確率では99.9%無理です。基礎的な知識は当然必要です
  • 「失敗する無駄な時間は過ごしたくないです。研究の完成に必要な作業だけを指示してください。その作業だけを行った結果で論文を書きたいです」
    • それは私の能力では不可能です。また、研究は失敗に基づく試行錯誤の繰り返しです

理工系学部から当研究室を志望する方へ

リアリティショックを軽減するための情報提供です。当経済学研究科では研究室メンバー単位での居室はありません。経済学研究科に所属する全大学院生用の合同院生室のみ存在します。つまり、理工系学生がイメージする研究室環境(同じ研究室のメンバー同士でのアットホームな居室)は提供することはできません。

経済学部石垣ゼミを志望する2年生へ

  • 統計学入門、経済経営数学入門または経済経営数学基礎、経済経営数学、計量分析、数理統計、データサイエンスの授業を受講していることを前提としてゼミを行います。ただし、これはゼミへの応募条件ではありません。
  • 毎年、上限人数まではゼミ生を受け入れます。ただし、応募人数が上限を超えた場合には、2年生1学期までの成績と志望理由書のみで選抜を行います。
  • 卒論のテーマは皆さん自身で考えてもらいます。研究という活動において研究テーマを決めることが最重要かつ難関です。就職後・大学院進学後には、問題を解くことができる能力も重要ですが、それ以上に解くべき問題を見つけることができる能力の方が圧倒的に重要です。問題を見つけることの重要性と難しさを体験してもらう意味でも、皆さんが自主的に決めたテーマで卒論を書いてもらいます。
  • 大学院への進学は歓迎します。また、学部・大学院一貫教育プログラムを利用した大学院への進学も歓迎します。

経済学部石垣ゼミを志望する方へのメッセージ

高度な情報技術が普及した現代社会では、我々の生活に結びつく多様なデータが大量に蓄積されるようになっています。現在では、そのようなデータを「どのように活用するのか?」という問いが経済・経営・医療・公共政策・ものづくり・サービス産業などの現場で重要な課題となっています。実際に、ビジネスの世界では、データを有効に活用している企業が消費者の満足度を高め、高い生産性と収益性を実現していることが明らかにされています。そのため、様々な社会における問題を解決するためにデータ分析を活用できる人材の重要性が急速に高まっています。そのようなスキルをもつ人たちのことをデータサイエンティストと呼ぶようになりました。データサイエンティストは2010年代に入り注目を浴び始めました。2020年代の現在でも需要の高騰は続いています。そして、今後もデータサイエンティストが重宝される状況が続くことが予測されています。
 しかしながら、統計解析ツールを表面的に利用できるだけの人はすぐに淘汰されます。また、数学やコンピュータだけが興味の対象という人やデータ分析結果を盲信して実際の現象を深く考慮しない人は、現実の問題解決において重要な役割を担うことは難しいでしょう。問題解決を実践するためには、統計的な思考法とデータ分析技術に加えて、社会問題やビジネスへの興味・知識・コミュニケーション能力をもつ人材が真に必要とされます。経済学部生の皆さんは“社会問題やビジネスへの興味・知識”は他学部の学生よりも明らかに秀でています。もしもそのような皆さんが、統計的思考法という、現在、世界中で求められている強力な能力を手にすることができたとしたらどうでしょうか?
 石垣ゼミでは、統計的思考法に基づいた問題解決の考え方を身に付けることを目的に勉強や卒論研究を行っていきます。

研究生を志望する方へ

現在、当研究室では研究生を受け入れておりません。直接、大学院への入学を検討してください。また、対応に係る労力の関係から、研究生を志望する方からのメールには返信ができませんのでご了承ください。