工業経済学演習(経済学部・1998年度)シラバス


 

テーマ

生産システムの現在

 

テキスト

 まず、現在をとらえる距離感覚と日本社会へのイメージをやしなうために、宮本憲一『経済大国 増補版』小学館、1989年、を読む。サブテキストとして橋本寿朗『戦後の日本経済』岩波新書、1995年を参照する。その後については、ゼミ生の希望を考慮し、また工場見学先の選定との関係で決定する。

 

春休みに読むべき本もしくは参考書

 上記のテキストとサブテキストを必ず読んでおくこと。両書の引用文献や、宮本氏・橋本氏の別の著作も読んでおいた方がいい。また、企業と競争に関する理論的な書物を読んでおくことが望ましい。例えばマルクス『資本論 第1部 資本の生産過程』(新日本出版社)、シュムペーター『経済発展の理論』(岩波文庫)、ガルブレイス『新しい産業国家』(講談社文庫)、ポーター『競争の戦略』(ダイヤモンド社)などから一つ。

 

授業の趣旨・内容

 現代企業の生産システムについて勉強する。ゼミ生がテキストの内容を理解すること、討論を通じて自分なりの考え方を育てること、工場見学を通じて産業・企業に対する現実感覚をみがくことをめざす。

 内容。@テキストの輪読。レポーターが報告し、コメンターがコメントし、討論する。A工場見学。事前に先方へ質問を送る。見学終了後は、見学記録を作成する。工場見学との関係で、サブゼミや準備研究会を開催することがある。B年に12回の合宿をおこなう。

 

運営方針

 レポーターは、報告準備をし、すべての論点について意見を述べねばならない。コメンターは論点を提示しなければならない。また、無断欠席は厳禁とする。

 

成績評価の方法

 討論への参加について評価する。

 


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