更新日:2001年3月6日
授業科目名 工業経済学 特殊講義 |
学 期 通年 4 単位 |
授業担当者 川端 望 |
学 年 3・4 年 |
オフィス・アワー 講義終了後1時間 |
研究室 6階618号室 電話217-6279 Eメールアドレス kawabata@econ.tohoku.ac.jp |
授業のねらい・テーマ この授業では、製造業のグローバライゼーションとローカライゼーションの関係について学んでいく。 近年のグローバライゼーションに関する研究や政策論争は、通貨・金融面を中心とするものと、企業活動の展開を中心とするものにわかれている。この授業で取り扱うのは後者であり、特に製造業における日系多国籍企業のグローバルな展開と、グローバルな競争関係の新展開に焦点を合わせる。まず「グローバライゼーション」と呼ばれている事象の理論的整理を簡単に行い、主要にはケース・スタディをもとにして、その含意を掘り下げていく。 |
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テキスト・参考書 大阪市立大学経済研究所 森澤恵子・植田浩史編『グローバル競争とローカライゼーション』東京大学出版会、2000年、3800円+税、をテキストとして使用する。このテキストが終了した場合は、別途指示する。 |
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授業の内容もしくは予定 製造業のグローバル化は、それぞれの具体的地域における生産活動の展開をとおして行われるしかない。その際の切り口として、@生産システム、A産業集積に注目し、その具体的なあり方を通して実態を分析する手法をとる。 序 グローバル・ローカライゼーション 1 現地生産・開発とサプライヤ・システム −英国日系自動車企業の事例− 2 工場の立地展開と企業間リンケージ −カナダ日系自動車企業の事例− 3 現地生産の展開とローカル・サプライヤ −フィリピン電機産業の事例− 4 産業集積と日系企業 −マレーシア・エレクトロニクス産業の事例− 5 成熟・キャッチアップ・制度的調整 −鉄鋼業のグローバル競争− 6 グローバル競争下の構造再編 −日本繊維産業の分析− |
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成績評価の方法 平常の報告とレポートによる。5月末までに申し出た場合に限り、履修放棄を認める。
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留意事項 上記テキストを必ず入手すること。なお、全頁コピーをしてはならない。 |