工業経済学演習(経済学部・2000年度)シラバス


テーマ

 日本社会と企業

テキスト

 まず、現代経済入門として金子勝『セーフティーネットの政治経済学』(ちくま新書、1999年)を読み、その後、日本企業論、日本社会論の文献から選ぶ。施設見学に際しては、当該産業・企業に関するテキスト・資料を用いる。

春休みに読むべき本もしくは参考書

1.戦後日本の社会と経済に関する本を1冊以上読むこと。例として『経済学部ゼミナール案内』掲載文を参照。 http://www.econ.tohoku.ac.jp/~kawabata/guide1.htm にも記載あり。

2.「日産自動車・NKK ―1998年度工場見学・企業研究報告集―」(ゼミ誌。参加決定者に配布する)

3.「日立製作所1999年 ―1998年度工場見学・企業研究報告集―」(同上)

4.1999年度演習論文特集」(同上。20003月卒業のゼミ生の演習論文を収録)

授業の趣旨・内容

 戦後日本社会を構成するの様々な制度のなかで、企業システムが果たす役割はとりわけ大きなものがあった。企業統治、競争関係、雇用関係が大きく変貌しつつあるいま、日本の企業システムが築いたものや犠牲にしたものは何であったのかを、改めて考えたい。また、ゼミ生が自律的に思考し、研究する能力を身につけられるようにサポートしていきたい。

 具体的には、以下のようなスケジュールを予定している。

4-7月 :テキストの輪読会。

10-12月:施設見学会を軸にして、当該企業・産業についての研究報告と見学記録作成のための研究会
     を行なう。これは大学院演習との合同ゼミを含む。

1-2月 :演習論文の構想発表およびそれに関わる事前研究を中心とする。

 年度末には、施設見学記録・研究報告集をゼミ誌『研究・調査シリーズ』として発行する。なお、演習論文も卒業次にゼミ誌に掲載する。

各種問い合わせは、kawabata@econ.tohoku.ac.jpまで。

運営方針

 1.最初のテキストを理解するためには、経済理論および日本経済に関する基礎知識が相当必要であり、春休みから予習することが必要である。2.施設見学会前後には、大学院と合同演習を土曜日などを使って行なうことがある。3.電子メールの送受信、ホームページの閲覧と操作、ワープロと表計算ソフトの活用は、ゼミ活動の必要最小限のスキルである。学部の講習などを通じて至急、身につけること。

成績評価の方法

 平常点、見学記録・研究報告(主として3年生)、演習論文(4年生)にて評価する。


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