ヴァンデVendee県文書館(2007年2月訪問)
フランス革命期の反革命反乱で知られるヴァンデ(Vendee)県の県庁所在地はラ・ロシュ・シュル・ヨン(La Roche-sur-Yon)、何度も政治的な理由で名前を変更させられたといういわくつきの町だが、現在は、ナントとラ・ロシェルを結ぶローカル線でナントから1時間のところにある、ひなびた田舎町と化している。もっとも、大西洋が近いこともあり、バス・ノルマンディとは比較にならないほど暖かい(ぼくが訪問した2月初旬、人びとは半そでだった…のは,異常気象だったからだろうが)。また、クリーム色の壁+赤茶けたレンガの屋根+青いよろい戸の家が立ち並ぶさまは、じつに美しい。
ヴァンデ県文書館ADVは、旧市街の真ん中にあり、アクセスはとても良い。国鉄駅を出、駅前通を50メートルほど進むと大通りにぶつかるので右折、しばらくすると小さなロータリーがあり、左に曲がるとすぐに中心街が広がる。とことこ歩くと5分ほどで左側に市役所があるが、その手前を右折し、すぐにアクソ(Haxo)通りとぶつかるので、そこを右折すると、広場をはさんで県庁の向かい、通りの右側にADVがある。街中なので、昼食にはまったく困らないだろう。
名称 Archives departementales de la Vendee
住所 14 rue Haxo BP34 85001 La Roche-sur-Yon cedex
開館 月曜から金曜9時〜17時30分、土曜9時〜12時(予約が必要)
長期閉館はなし、資料交付数の上限は一日10箱
細いアクソ通りに面した小さな建物である。
入り口を入るとすぐに受付がある。登録には珍しく写真が必要だが、なければパスポートの写真をコピーしてくれる。閲覧室は、入って右側がマイクロフィルムおよびデジタルデータ用、左側が通常の資料用のスペースになっている。資料請求はGaiaでおこなう、資料交付は30分に1回、昼には交付はない、などは、お約束。これに対して、利用者が少ないせいか、席の数が20程度と画期的に少ないのには、ちょっと驚いた(他の県文書館では、新築が進んでいることもあり、60から80程度が平均という印象だったので)。また、分類が終わっていない箱が結構あり、その場合はスタッフに問合わせる必要がある。スタッフはここでもとても親切なので、さほど問題はないだろう。