2002年度後期「企業論」ガイダンス

2002102日  経済2番教室

川端望

産業研究の例:教官自己紹介を兼ねて    

 

川端望のプロフィール

o略歴

n 19773月 仙台市立向山小学校卒業
1980
3月 仙台市立愛宕中学校卒業
1983
3月 宮城県仙台向山高等学校卒業
1987
3月 東北大学経済学部卒業
1989
3月 東北大学大学院経済学研究科前期博士課
         程修了。経済学修士
1992
3月 東北大学大学院経済学研究科後期博士課
         程単位取得退学
1992
4月 大阪市立大学経済研究所に就職
1997
12 大阪市立大学経済研究所を退職
1998
1月 東北大学経済学部に着任
1999
4月 東北大学大学院経済学研究科所属となる

 

担当科目・研究テーマ

o担当科目:工業経済学

n学部科目:経済学入門A(数年に1度)、企業論(隔年)、工業経済学演習(ゼミ)、工業経済学特殊講義

o当面の研究テーマ:アジア鉄鋼業における成熟とキャッチアップのダイナミズム

研究方法

o政治経済学+経営学

o実態調査に基づくケース・スタディ

 

テーマ1

 

27回富士コンファレンス(経営史国際会議)(1)

oテーマ:産業の成熟と経営の再構築

n「この会議では、各国におけるリストラが成功したのか失敗したのか、それらの結果をもたらした要因が企業の戦略・組織、企業集団のような中間組織、政府の産業政策等のいずれに求められるのかが焦点となろう」(趣意書より)。 

 

第27回富士コンファレンス(2)

o事例

nイギリス産業全般

nアメリカ繊維産業

n東洋紡(日本・繊維)

nユジノール(フランス・鉄鋼)

n日本鉄鋼業(川端)

nイギリスアスベスト産業

n日本石炭産業

n日本電機産業(平本教授)

 

調査対象2

 

山西省の小型高炉

 

選炭後の排水で汚れた川

 

東北大学学際科学研究センターでの研究(主査:経済学研究科大村泉教授)

o問題の多い製鉄業が成り立っている経済的条件の解明

o大型設備に統合する技術的・経済的条件の解明

o操業技術確立のための技術教育体制

oODA獲得を含む汚染削減戦略の策定

n コークス炉の機械化と小高炉の改善によって、二酸化炭素ガスの発生を5400万トン程度節約することが可能だと推定される。中国の二酸化炭素排出量の1.5%程度

ohttp://www.cir.tohoku.ac.jp/omura-p/index.html

 

調査対象3

 

競争力のない企業の整理・淘汰

oタイグェン製鉄所の小高炉

 

成長性ある市場の開拓

NEU−JICA共同研究

oベトナムの国民経済大学と国際協力事業団の共同研究

oテーマ:グローバル化時代の工業化戦略

n グローバル時代の経済政策(AFTA・WTO)

n 繊維/縫製、履き物、電子、鉄鋼、機械、ソフトウェアの各産業の現状と発展戦略

n http://www.neujica.org.vn/ (英語)

n http://www.grips.ac.jp/teacher/oono/hp/neuj/neujica.htm (日本語)

 

ベトナム紀行

 

授業のテーマについて

o企業と産業の経済分析

n企業や産業を経済学の眼で見られるようになろう

n企業や産業のダイナミックな姿と問題の所在をケースを通して知っていこう

oアメリカ産業の実力

nITバブル崩壊後のアメリカはどこへ行くのか

 

 

 

テキストについて

oウォルター・アダムス&ジェームス・ブロック編『現代アメリカ産業論 第10版』

n 産業論ケース・スタディのロング・セラー

 

編者紹介

o左:アダムス氏(1922-1998

n ミシガン州立大学教授、学長代行(1969-70

n トリニティ大学教授

o右:ブロック氏

n マイアミ大学(オハイオ)教授

n http://www.sba.muohio.edu/economics/mugbook/jimbrock.htm

n mailto:brockj@muohio.edu

 

理論編(最初の3回)テキスト

o川端「工業経済学と産業分析」『研究調査シリーズ』第9号、工業経済学研究室、2002年3月。

n東北大学経済学会(研究年報『 経済学』 発行母体)から10月中旬に配布されるCD-ROM に収録。

n授業はレジュメで行う。テキストは配布され次第読むこと。

 

開講にあたっての留意事項

 

教官への連絡方法

o研究室:経済学研究科棟618号室(オフィス・アワー以外は予約すること)

oTel&Fax 022-217-6279

oE-mail

oウェブサイト
http://www.econ.tohoku.ac.jp/~kawabata/index.htm

o各種の文書はウェブサイトに掲載するので、随時チェックすること。

 

授業の予定

o全26回。休講2回(1月6日、8日)+1回(予備)。23回で計画。

n ガイダンス(1回)

n 企業と産業の経済理論(3回)

n 自動車産業(3回)

n コンピュータ産業(3回)

n たばこ産業(3回)

n 映画娯楽産業(2回)

n 航空輸送業(2回)

n 電気通信業(3回)

n 公共政策(3回)

 

オフィス・アワーについて         

oオフィス・アワーとは、教官が質問を受けたりディスカッションに応じたりする時間である。学生は予約なしで教官研究室を尋ねてよい。

o当分の間、月曜日の2校目とする。

oそれ以外の時間に研究室に来るときは、予約すること。直前の電話確認でもよいが、メール等で事前に打ち合わせることが望ましい。

 

授業の進め方    

o授業の前に、該当する章を読んでくること。読んでいることを前提に、各章のポイントについて掘り下げるのが授業の主な内容である。

o辞典については、『経済辞典 第4版』有斐閣、2002年を推薦する。

o出席はとらない。

 

成績評価について

oレポートと小テストのいずれか、あるいは両方と期末試験で評価する。

o配点

n試験70点。レポート・小テスト30点。

o小テストの実施方法は別途通知する。

 

著作権について

o著作権について十分気をつけること。たとえば、教官が認めた一時使用以外は、市販されている本の全ページコピーを作成・利用してはいけない。

 

留意事項            

o禁止:私語、喫煙、携帯電話の呼び出し音。その他の雑音。

o原則禁止:途中退室(しかし、手洗いに行くことは黙認する)。

o諸君の良心に委ねる:内職、居眠り、途中入室。

o許可する:飲み物を飲むこと。パソコンでノートをとること。録音(録音内容そのままの一般公開は不可。諸君の責任において編集したものは別)。

※以上の事項は、この授業に限ってのことであり、他の授業には適用されない。

 

メールでの質問について

o受け付ける。

o履修手続きに関わる質問は経済学部教務掛へ

o氏名および氏名が特定できる情報を削除した上で印刷・配布することがある。

 

メーリング・リストについて(1)        

o希望者には、各種連絡をメールで送る。各自のアドレスは表示されないようにする(BCC)

oメーリング・リストに流した連絡は、掲示あるいは配布物で未登録者にも連絡するが、何日か情報が遅くなる。

o全員に送信できるのは教官だけとする。

 

 

メーリング・リストについて(2)        

o登録希望者は1117時までに以下の事項を記したメールを川端に送ること。

n 件名に「メーリングリスト登録」と書く。

n 本文に、学籍番号、氏名、登録するメールアドレスを書く。

oどのISPでもよいし携帯電話でもよいが、全角500字以上を受け取れる設定であること

oアドレスに字数制限がある場合は、全角換算で明記すること。

n アドレス変更はただちに通知すること。通知がなければリストから削除される。

o登録アドレスは、この授業と、学部・関連団体(経済学会・経和会)からの広報、事務的緊急連絡に用いる。外部には明らかにしない。

 

 

科目の関連性について   

oテキストの理論は産業組織論であり、ミクロ経済学の応用である。

oただしケース・スタディのスタイルなので経済数学は不要であり、ミクロの初歩的知識のみで理解できる。

oマルクス経済学の現代資本主義論、経営学の経営戦略論なども、テキスト理解に役立つ。

oアメリカ経済事情に触れていることが肝心である。

 

 

Webで文献・経済資料を探す

o東北大学付属図書館
http://www.library.tohoku.ac.jp/

o経済学部経済情報リンクページ
http://www.econ.tohoku.ac.jp/kyoulink.html#02keizai

o検索可能なWeb書店(各種あり)(単行本検索可能)

n amazon.co.jp
http://www.amazon.co.jp/

n 本やタウン
https://www.honya-town.co.jp/index.html

n OCU ERI-Biblio(日本語雑誌論文検索可能)
http://www.eri.osaka-cu.ac.jp/